
トランプ政権再始動と米中対立・国際秩序の行方と題し東京大学東洋文化研究所佐橋亮教授よりお話を伺いました。
まずこの1か月でわかったのは相当トランプ政権は準備をしてきたということ。混乱しているというような楽観論は捨て去らなくてはいけない。トランプ政権の性格はワシントンアウトサイダー、ハイパーリアリスト、ナショナリスト。短期的な自国の利益のみが優先され、国として関心を持っているのはバランスオブパワーと言う観点から中国とロシアだけで、アメリカの覇権戦略は明確に終わった。他国に求めるのは対米貿易収支の赤字化と自国の防衛予算GDP比3%以上でそれができているのはラトビアだけ。日本が対米追従だけ行うと、4年後に倫理的に世界からの信用を失うことになる。現在は冷戦時代の復活ではなく1945年以前に戻っている状況、とのことでした。厳しい現状ですが、自国のために何が優先できるか、与野党超えて丁寧に進めなければなりません。