令和5年度内閣府年央試算、中長期の経済財政に関する試算を内閣府から、7月27,28日の金融政策決定会合について日本銀行からヒアリングを行いました。
令和5年度内閣府年央試算について、今年度のGDP成長率は実質で1.3%、名目で4.4%と見込み、来年度は1.2%、名目で2.5%程度を見込む、中長期の経済財政に関する試算はベースラインケースで中長期的にGDPは0%台半ばで、成長実現ケースで実質2%、名目3%で成長し、財政の2025年度は両ケースとも赤字が残るが、成長実現ケースで歳出効率化努力をすればPB黒字化も視野に入る。日銀から金融政策決定会合についてYCCの運用の柔軟化を決定し、国債の10年金利を0.5%になった時点で厳格に指値オペを実施してきたが、0.5%から1.0%の間は機動的なオペで、1.0%で厳格に指値オペをすることを決定したとのことでした。円安や実質賃金の低下により格差を作り続けた、失われた10年のアベノミクス・黒田金融政策から10年ぶりに正常化に向けて半歩動き出しましたが過去の負債の処理に植田総裁も苦しんでいるようです。