日本総合研究所の西沢和彦調査部理事から年金制度の現状と課題について話を伺いました。
社会保障には社会保険料を財源とする社会保険と租税を財源とする福祉に分けられ、政府は社会保障の中心は社会保険制度でなければならないとしている。しかし国民年金の被保険者数は1389万人いるが、完全に支払っている人は670万人で半分以上の人が減免されており、将来的に減額された年金しかもらえない。また厚生年金は遺族年金が支給されるが、国民年金はほぼ遺族年金は無く、これが高齢女性の貧困率を大きく上げる。国民年金は基礎年金だけだが、基礎年金と言っても支払った額だけしか年金をもらえないので、カナダやフィンランドのように基礎年金部分は公費をいれて最低年金額を保証していく必要がある、とのことでした。年金は高齢者の生活と心の支えです、更に充実に向けて対応する様政府に要請して参ります。