アメリカ大統領関係公文書管理の実情について国会図書館よりヒアリングをしました。
1941年にF・ルーズベルトが大統領図書館を私費で建築し、完成後に、土地と建物、所蔵される物品、文書をまるごと連邦に寄贈し維持運営を任せる形で大統領文書の管理が始まったが、当時は大統領文書は私文書とされていたので、どれを連邦に寄贈するかは大統領に一任されていた。ウォーターゲート事件でニクソン大統領がホワイトハウスに録音装置を設置していたことがわかり、連邦議会はその録音テープの提出を求めたが拒否されたのを受け、連邦議会が大統領記録及び資料保存法を可決し、資料を提出させた。その法律は最高裁まで争ったが、大統領の関係した文書は公文書に当たると判決が下され、レーガン大統領から大統領の資料が保管されるようになる。近年デジタル記録が多くなり、その膨大な記録の分類整理が難しいことが問題になっているとのことでした。