中村圭介東京大学名誉教授から、働きすぎの改革-その奇妙さと深刻さ、と題してお話を伺いました。
2020年の週49時間以上働く長時間労働者の世界比較では、日本は韓国の次に高い。また有給休暇の取得率は実質3割程度。PDCAサイクルがプランは管理職の役割のはずだが、日本では末端の従業員がプランも求められ、やりがいはあるが、長時間労働の原因となっており、ここの考え方を変えない限り長時間労働を減らすのは難しく、家事が女性に偏ることの原因にもなっている。日本の公務員割合は1割を切るが、アメリカでも15%、ドイツ20%、北欧30%で、労基署の職員を増やして労働時間の管理を徹底しなくてはいけない。コロナ前から総労働時間が減る傾向にあったが、これは有給休暇5日取得義務が効いていると思われる、とのことでした。
働く方々の環境改善、大事な課題です、丁寧に進めて参ります。